転職面接で「自己PRをしてください」と言われた時の答え方
転職面接のみならず新卒面接でもよく聞かれる定番の質問です。
「これまでの経験で活かせることは何ですか?」、「自負していることはなんですか?」、「あなたの強みは何ですか?」など表現は異なっても、それらは「自己PRをしてください」と同じ意味です。
面接官の意図、回答のコツを回答例を挙げて説明します。
自己PRの面接官の質問の意図は?
自己PRの質問に対しては、以下の意図を読み取り回答します。
- アピールポイントが当社の職務内容と合っているか?
- 他者より優れている点はどこにあるか?
- 自己分析ができているか?
- 自分をきちんとプレゼンできるか?
- 自分の「売り」がわかっているか?
自己PRの回答のヒント
結論を最初に語り、その後に根拠を話す
面接官が一番知りたいことを最初に話すことで強い印象を与えることができます。その後、その根拠となることを話します。
たとえば、コミュニケーション能力をアピールしたい場合、「私には○○の経験があり、○○の実績を出せました。だから、私には高いコミュニケーション能力があると自負しています。」ではなく、「私のアピールポイントは高いコミュニケーション能力があることです。それは・・・・」というようにアピールしたいことを最初に回答し、その根拠を後に語ります。
応募先企業で役立つ職務経験をアピールする
基本的には応募先企業で役立てることのできる職務経験をアピールします。
まず、応募先企業の求人案内の仕事内容をよく読み、自分の今までの職務経歴と照らし合わせてみます。
次に、応募先企業の職務内容と自分の職務経歴で合致している内容を探し、これまでの経験・スキルを応募先企業でどのように役立て、貢献していくのかを伝えます。
自分の「売り」を強調して回答する
転職面接の自己PRでは、職務経歴の中で「売り」になることを強調して回答します。キャリア、実績、スキル、資格の中で、応募先企業が求めていることと合致していることを強調してアピールします。
キャリアが豊富な場合は、話が長くならないように、ポイントを絞って回答しましょう。スキルや資格をアピールしたい場合は、応募先企業の職務内容と合致していることが前提です。
抽象的な表現は避ける
「私は協調性があります。」、「私は企画力に優れています。」と言うだけでは本当にそうなのか信ぴょう性に欠けてしまいます。何を根拠にそのように言えるのか具体例を交えて回答します。
「協調性」をアピールしたいならば、周りの状況に配慮しながらチームで力を合わせて目標を達成できたエピソードを回答に交えます。
「企画力」をアピールしたいならば、自分が企画した案が取り上げられて会社の売り上げに貢献できたなど具体的なエピソードを回答に交えると信ぴょう性が増します。
自己PRするときの良い回答例
私が自負できるのは、地道な努力を継続して行えることと、強い探求心を持っていることです。
私は自動車メーカーにて8年間営業を経験し、この期間に個人の営業成績を20%アップさせました。また7期連続で80名の営業のうちトップ3の成績を上げることができました。
この要因はどの営業にも負けない製品に対する知識を取得したことです。私は休日を利用して自社だけでなく、他社の製品の販売店に足を運び、自社と他社の性能の違い、サービスの違いなど、自らの経験で学んで参りました。その結果、入社1年目では営業成績下位であった私がトップセールスになることができました。
貴社におきましても、これまでに得た製品に対する知識を活かし、貴社の製品に関してもどの営業よりも多くを学び、トップセールスとして働く自信があります。貴社の業績に大きく貢献できる存在になっていきたいと思っています。
自己PRするときの悪い回答例
実務経験が少ないため目立った実績はありません。しかし、やる気だけは誰にも負けません。また、コミュニケーション能力にも自信があります。御社でお役に立てるかどうかは分かりかねますが、とにかく精一杯どんなことにも挑戦していきたいです。
上記の回答例では、まず「目立った実績がない」と語っているのはよくありません。大きな実績を回答する必要はなく、小さなことでもしっかりやってきたことをアピールすればよいのです。上記の例は、全体的に抽象的で具体性に欠けています。「役に立てるかどうかは分かりません」では、採用されることはないでしょう。謙遜する必要はありませんので、大いに自分をアピールしましょう。
自己PRの回答方法のまとめ
- 応募先企業が求めている職務内容や人物像に合致することをアピールする。
- 結論を最初に語る。
- 「忍耐力があります」や「向上心があります」など抽象的な表現で終わらせるのではなく、具体的なエピソードを交えて回答する。
- 求人内容をよく読み、応募先企業の選考ポイントをしっかりとつかみ、「売り」をアピールする。