転職面接で「マネジメント(管理職)経験をお聞かせください」と言われた時の答え方
マネジメント(管理職)経験は、30代半ば以降の転職者に求められることが多い質問です。
転職面接でマネジメント経験を質問されたときの、面接官の質問の意図、回答のコツを回答例を挙げて説明します。
マネジメント経験についての質問の意図を知る
マネジメント経験を聞く質問に対しては、以下の意図を読み取り回答します。
マネジメント経験がある場合
- 応募者の経験が自社の管理職像と合致しているか?
- どのような実績を上げたのか?
- マネジメント経験に信ぴょう性があるか?
マネジメント経験がない場合
- 管理職に準じる経験があるか?
- 管理職としての資質があるか?
- マネジメント経験に信ぴょう性があるか?
マネジメント経験の質問に対する回答のヒント
応募先で活かせる管理職としての経験を回答する
面接の前に、応募先企業が求める管理職の実績、経験、スキルを求人案内などから調査し、自分の経験の中から活かせる内容を強調して回答します。
具体的な数値やエピソードを交えながらマネジメント力をアピールし、応募先が求める人物像にできる限り合致するように回答します。
管理職経験がなくても実績や評価をアピールする
管理職経験がなくても何らかの教育的な指導、リーダー的な役割を担った経験をアピールして、管理職としての素養を伝えます。
管理職経験が不足している場合でも、指導者としての資質と、より卓越された専門的な知識があれば、応募先でマネジメントを担う立場を任せられる人材として評価してもらうことができます。
新人の指導経験だけではなく、新人育成のためのマニュアルの作成に携わった経験や、これまで育成してきた後輩の経歴や成果などを、具体的な数字を用いて面接官に説明することで、面接官に効果的なアピールができます。
マネジメント経験を質問されたときの良い回答例1
前職では制作課長として6人の部下を管理していました。毎朝ミーティングを行い、仕事の進捗確認、スケジュールの確認を行い、特定の社員だけに大きな負荷がかからないように、仕事の割り振りの調整を行ってきました。部下が安心して仕事ができる環境を作り、チームワークを大切にしてきたおかげで、仕事の効率が上がり、残業時間を20%軽減することができました。
- 「6人の部下を管理して・・・」
具体的な数値を示します。
- 「毎朝ミーティングを行い・・・」
具体的にどんなことをやっていたのかを話します。
- 「仕事の効率が上がり・・・」
結果としてどのような成果を上げたのかを回答します。
マネジメント経験を質問されたときの良い回答例2
役職は付いていませんでしたが、プロジェクトリーダー、新人教育、教育マニュアル作成などマネジメント的な役割を担っていました。チームで成果を出すために、新人社員には、褒めて伸ばす、目標を持たせることなどを行い、モチベーション維持と人材の育成にも努めました。この経験は、御社でのマネジメント業務に十分活かせることができると思っております。
- 「役職は付いていませんでしたが・・・」
役職は付いていなくても、それに準じるマネジメント的な業務経験を具体的に回答します。
- 「この経験は、御社でのマネジメント業務に・・・」
応募先でのマネジメント業務で活かせることをアピールします。
マネジメント経験を質問されたときの悪い回答例
マネジメント経験はありませんが、私なら何とかやれるのではと思っております。
なぜそう思うのか具体的根拠を示す必要があります。
マネジメント経験を質問されたときの回答方法のまとめ
- 応募先が求める人物像を調べ、それに合致する管理職としての経験や成果を回答する。
- 管理職としての考え方や成功事例を語る。
- 管理職経験がない場合であっても、教育的な指導やリーダー的な役割の経験があればアピールする。
- 管理職経験がない場合、ポテンシャルだけを語らない。