悪い印象を与える逆質問
悪い印象を与える逆質問について説明します。
質問だからといって何でも聞いて良いわけではありません。
以下に印象を悪くする逆質問例を紹介しますが、質問の仕方を変えることで悪い印象を与えずに済むこともできます。
- 給料はいくらくらいを想定されていますか?
- ボーナスの支給実績を教えていただけますか?
給料について聞くことが悪いわけではなく、聞き方に注意が必要です。聞きにくいことを逆質問するときのコツとして、自分のことのように聞かないことです。「私の年齢とスキルが同程度の社員の方はどれくらいの給料になりますか?」とあくまでも客観的な言い方で逆質問します。
- 残業は月平均で何時間くらいですか?
「残業は月平均何時間くらいですか?」と単刀直入に聞くと、残業を嫌がっているようにとらえられる可能性があります。「前職でも残業や休日出勤には積極的に対応していました。」などと実績を伝えたうえで、「皆さんはどれくらい残業していますか?」などと客観的な視点で質問するとよいでしょう。
- 残業代は全額支給されますか?
ここでも単刀直入に「残業代は支給されますか?」と逆質問すると権利ばかりを主張する人のように思われてしまいかねません。「納期厳守や品質確保のため、必要ならば残業は積極的に行っていきますが、御社の残業代についての規定についてお聞かせいただけますでしょうか?」と規定について質問することで、残業代が支給されるか否かとダイレクトに聞かずに済ませることができます。
- 福利厚生はどのようなものがありますか?
- 有給休暇は初年度は何日付与されますか?
- 年間休日は何日ありますか?
- 転勤はありますか?
いきなり「転勤はありますか?」と逆質問すると転勤を嫌がっているように受け取られる可能性があります。この質問も聞き方を変えれば、印象をがらりと変えることができます。「いろいろな経験を重ね、スキルを身に付けるために転勤は必要だと思いますが」など積極的な姿勢を示した後に、「現在の社員の方はどのくらいの頻度で転勤されていますか?」などと自分のことではなく社員の現状の様子を質問します。
転職面接の逆質問6--転勤や出向有無の聞き方 - 御社の企業理念はなんですか?
- 売上高を教えていただけますか?
いずれもホームページなどで調べればわかる内容です。このようなことを逆質問してしまうと、かえって面接官からの印象を悪くしてしまいます。
- スキルアップのための研修制度はありますか?
スキルアップのための勉強は自主的に行うものです。この場合もダイレクトに「研修制度はありますか?」と逆質問すると、受け身の印象を与えてしまいます。会社は学校ではありません。「入社後は必要なスキルや知識は自主的に勉強していきます。ただ、早く戦力になって御社に貢献していきたいと思っていますが、何か研修制度はありますでしょうか?」など、あくまで自主的に勉強していく姿勢を示した上で、研修制度があるかどうかを質問します。
福利厚生の内容や休日日数によっては入社をしないというのであれば話は別ですが、それらは仕事とは直接関係がないため、採用前の面接では逆質問しないほうがよいです。大抵の場合は、福利厚生、有給休暇、年間休日については会社のホームページに掲載されています。質問するならば採用後がよいでしょう。