転職面接の質問「当社には迷わず来れましたか?」の回答方法と回答例

転職面接の質問「当社には迷わず来れましたか?」はどう回答する?

面接で面接官と初めて対面したときに「当社には迷わず来れましたか?」や「場所はわかりにくくなかったですか?」などと質問されることがあります。
「アイスブレイク」といって、初対面の人との緊張感を和らげるために用いられる手法があります。アイスブレイクを行うことで、応募者をリラックスさせて円滑にコミュニケーションしやすくすることができます。

 

「当社には迷わず来れましたか?」という質問もアイスブレイクとしての雑談ととらえることもできますが、それなりに意図があって聞かれる場合もあります。答え方を工夫することで絶好のアピールの機会にすることもできます
「当社には迷わず来れましたか?」と質問をされたときの面接官の意図、回答のコツを回答例を挙げて説明します。

 

 

なぜ「当社には迷わず来れましたか?」と質問するのか?

転職面接の冒頭で「当社には迷わず来れましたか?」と聞かれると、ただの雑談のように思えます。雑談から入ることで応募者の緊張感をほぐし、コミュニケーションを円滑にする狙いもあるかもしれませんが、面接官は応募者を自分の企業の一員として迎え入れて問題ないのかどうかをしっかりとチェックしている場合もあります

 

 

 

面接会場まで迷わず来られたかどうかを質問されて「はい」とだけ答えただけでは、「この人はコミュニケーション力が低いのでは?」とコミュニケーションスキルが疑われる可能性もあります。どのような職種であれ組織の一員になれば、社内においては同じ部署内や異なる部署間、社外では関係会社の人たちとのコミュニケーションが必要になります。一つの質問から話を膨らませていくコミュニケーション力は要求されるでしょう。

 

また、迷わず来るために事前に下調べをしたり下見をするなどの準備を怠らずにできたかどうかも見られます。例えば 、「駅の出口を間違えてしまい、迷ってしまいました。」などと答えてしまうと、下調べをしていないことが露呈してしまい、「この人は日常の業務でも準備を怠る人なのでは?」と思われてしまう可能性があります。

 

「当社には迷わず来れましたか?」と質問されて安易に回答するのではなく、質問の裏側を読み取って答える必要があります

 

「当社には迷わず来れましたか?」の質問の具体的な意図とは?

面接で「当社には迷わず来れましたか?」という質問には具体的にどのような意図があるのか考えてみましょう。

 

  1. 事前の準備がきちんとできるか?
  2. 初対面の人にも問題なくコミュニケーションが取れるか?
  3. コミュニケーション力があるか?

 

それぞれの意図について詳細に説明します。

 

 

 

 

1. 「事前の準備がきちんとできるか?」について

事前の準備が怠りなくできる人なのかどうかを見極めようとしています。「事前の準備」とは、面接会場までの経路・場所などの下調べ、面接会場までの下見などを指しています。したがって、「当社には迷わず来れましたか?」」という質問に対して「いいえ」はあり得ません。「面接会場まで迷った」=「下調べしていない」ということになるからです。さまざまなビジネスシーンにおいて事前の準備は必要とされます。準備不足のまま場当たり的に仕事をしていては、非効率ばかりかミスを誘発してしまいかねません。面接官に「準備ができない人」と思われないために、面接会場までの下調べは事前に行いましょう。

 

2.「初対面の人にも問題なくコミュニケーションが取れるか?」について

「当社には迷わず来れましたか?」という質問は、面接官が応募者の緊張をほぐすことが目的もあります。面接は誰でも緊張するものです。終始、緊張したままだと応募者もアピールできずに何も伝わらないまま面接が終了してしまいかねません。本来の応募者の緊張が解ければその後の面接もスムーズに進み、応募者の本来の姿を評価することができます。
しかし、面接官が応募者の緊張をほぐす手助けがありながら、応募者がガチガチに緊張したまま面接が終了していては、「社内で良好な人間関係を築くことができるのだろうか?」や「お客様の前できちんとプレゼンできるのだろうか?」など面接官に不安感を与えてしまう可能性があります。

 

 

 

 

3.「コミュニケーション力があるか?」について

「当社には迷わず来れましたか?」の質問に対して「はい」とだけ回答するのか、「はい、御社のホームページにアクセス方法が詳しく書かれていましたので、迷うことなく来ることができました。」など、その後話題を広げていくのかで面接官に対する印象が変わってきます。この何気なく思える質問に対しても十分なコミュニケーション力を備えていることを示したいところです。

 

「当社には迷わず来れましたか?」の質問に対して印象を良くする答え方

「はい」だけの回答は避ける

「はい」だけの回答で済ませてはいけません。「はい」と答えた後は、追加情報を付加して回答します。ビジネスの場面では、社内でのコミュニケーションのみならず、初対面の人に対してスムーズな対応力が求められます。
面接官は「当社には迷わず来れましたか?」の質問に対して、応募者がどのように答えるのかも見極めようとしています。
それに対して、「はい」や「いいえ」だけの一言の回答では、「人ときちんとコミュニケーションが取れるのだろうか?」と不安な気持ちにさせてしまいます
以下の回答例のように明確に回答する必要があります。

 

事前に場所を確認してきたことを伝える

一次面接では、当然ながら面接会場には初めての訪問になります。たいていの場合、会社のホームページなどには会社までのアクセス方法が掲載されています。初めての訪問先であるからこそ事前に場所を調べておく必要があります。事前に場所を確認してきたことを伝えることで、前もって準備がきちんとできることをアピールできますが。「迷いました」や「分かりにくかったです」という回答では準備不足であることを認めざるを得ません。
実際にビジネスの場面においても、初めての訪問先に向かうこともあります。事前準備ができていなかったことを露呈することは、面接官に対して不安感を与えてしまいます。

 

 

 

 

「当社には迷わず来れましたか?」の質問の良い回答例

良い回答例1

はい、事前に御社のホームページに掲載されている地図を確認し、その地図に従って参りましたので、まったく迷いませんでした。

上の回答例のように、迷わないためにどのような行動をしたのかを補足して説明することで、「この方はきちんと事前準備のできる人だ。仕事を任せても問題のない人だろう。」と面接官に対して良い印象を与えることができます。

 

良い回答例2

はい、当日の面接に遅刻しないように前日に下見に来ましたので、スムーズに参ることができました。

上の回答例も迷わないための行動がきちんとされていて、用意周到さをアピールすることができます

 

 

 

 

「当社には迷わず来れましたか?」の質問の悪い回答例

悪い回答例1

はい。

「はい」だけの回答では社会人としてのコミュニケーション力が疑われてしまいます。迷わず来るためにどのような行動をしたのかを回答するようにしましょう。

 

悪い回答例2

いいえ。御社のホームページにアクセス方法が載っていましたが、確認している時間が取れなくて少し迷ってしまいました。

まず、「いいえ」(=迷った)の回答はあり得ません。住所が分かればインターネットなどで場所を調べることは難しいことではありません。どんな理由であれ、下調べをしないで面接に望んだことはマイナスの評価になります

 

回答例3

いいえ、場所を調べずに来たため、経路がわかりづらく迷ってしまいました。迷ったせいで面接の時間に遅れそうになりましたが、走ってきましたので、何とか間に合うことができました。

 

基本的には事前に地図で場所を調べておくものですが、経路がわかりづらいならば、下見などをして面接会場に確実にたどり着けるようにしておきます。
上記のような回答例では準備不足で印象が悪くなります。仕事の面においてもルーズであると判断される可能性があります

 

 

 

 

「当社には迷わず来れましたか?」の質問の回答方法のまとめ

  • 「はい」の返事だけで済まさない。
  • 迷わないために自主的に行った行動を具体的に伝える。
  • 事前に場所を確認してきたことを伝えることで、前もって準備がきちんとできることをアピールする。

 

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「今日は仕事を休んで来られましたか?」という質問は面接の冒頭で聞かれます。面接の冒頭で聞かれるその他の記事もあわせてご参考ください。

 

 

 

 

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