転職面接で「前職での実績を話してください」と言われた時の答え方
転職面接で前職の実績を聞かれたときに、単なる自慢話にならないように気を付けなければなりません。
この場合の「実績」とは、どのような目標を立て、それをどうやって達成できたのかを指します。
転職面接で、前職での実績や評価を質問されたときの面接官の意図、回答のコツを回答例を挙げて説明します。
前職での実績や評価の質問の意図を知る
前職での実績や評価についての質問に対しては、以下の面接官の意図を読み取り回答します。
- 実績や評価を自社で活かすことができるのか?
- 職務経歴に信ぴょう性があるか?
- 前職できちんと実績を残せたのか?
- どのような目標を立て、どのように実現したのか?
- 実績を自社で活かすことができるか?
前職での実績や評価に関する質問に対する回答のヒント
応募先企業の業務と関連する実績を回答する
面接官がこの質問をする背景には、その実績や評価が自社で活かせるのかどうかを見ます。
あくまで応募先企業の業務内容と関連し、活躍を期待させるような内容を回答します。実績に信ぴょう性を持たせるために、エピソードを交えて具体的に語ります。
ここでは実績の大きさだけを採用の判断材料にするわけではありません。たとえ小さな実績であっても、しっかりとアピールしましょう。
実績のプロセスを回答する
実績の実現に至るまで、どのような目標を立て、どのように実現できたのかを回答します。
実績をベースに、やりたいことや貢献できることを回答する
実績を語った上で、応募先企業でやってみたいことや貢献できることを回答し、将来のビジョンまで語ることができればベストです。
謙虚に前職での実績を回答する
前職の実績を話すといっても、面接官は自慢話や武勇伝を聞きたいわけではありません。謙虚な姿勢で実績を回答します。
「特に実績はありません」はNG
大きな実績を回答する必要はありません。「特にありません。」では、仕事に対する意欲を疑われてしまいます。
上司からほめられたこと、評価されたことなど、どんな小さなことでもかまいませんので、実績としてアピールし、前向きな姿勢を回答に含めます。
実績とは大きな成果だけではない
事務職などあるていど決められた仕事をこなす職種の場合、どんな実績をアピールすればよいのかわからない方が多いかと思います。何も大きな成果ばかりを「実績」というわけではありません。
たとえば、「毎日行う仕事を効率的に行うやり方を見つけ、作業時間を○○%短縮した」や「1年間まったくミスをしなかった」というのも立派な実績です。
前職の実績の質問に対する良い回答例
前職ではパソコンソフトのコールセンターでサポート業務を担当していましたが、日々問い合わせが多く、ユーザーからはなかなか電話がつながらないという苦情が上がっていました。そこで問い合わせの多い内容をマニュアル化してWebサイトに掲載し、またサポートチームのシフト見直しやアウトソーシングによる拡大などで、問い合わせの受電率を30%もアップすることができました。この提案力やリーダーシップを御社で発揮し、スーパーバイザーとして活躍していきたいと思っております。
上の回答例では、問い合わせの受電率を上げるまでの実績を上げるまでのプロセスが語られています。最後は、応募先企業でその実績を活かしていくことを回答に含めることで、入社後の活躍を期待させることができます。
前職の実績の質問に対する悪い回答例
誇れるような実績を上げたり、評価されたことは特にありません。ただ与えられた仕事を着実にこなしてきました。御社でも粘り強くがんばっていきたいと思います。
前職での実績や評価に関する回答方法のまとめ
- 応募先企業の業務の中で、役立てることのできる実績を中心に回答し、将来のビジョンまで語る。
- どのような目標を立て、どのように行動し、実現できたのか、実績を残すに至ったプロセスを回答する。
- 面接官は実績の大きさを質問しているのではないので、小さなことでもしっかりとアピールする。
- 回答が自慢話や武勇伝にならないように気を付ける。