転職面接で試用期間について逆質問したい時はどのように聞くべきか?

転職面接で試用期間について逆質問したい時はどのように聞くべきか?

採用側は書類審査と非常に限られた時間での面接のみで、応募者の採用・不採用を決めなければなりません。しかし、その人が業務面、勤怠面、人間関係などにおいて問題ないかどうかは、一定期間を経なければ判断できないのが実情でしょう。同時に、採用された側も入社した企業が自分にマッチしているかどうかは、しばらくその企業で業務に従事してみないと分かりません。
試用期間について逆質問したいときの注意点や聞き方について質問例を交えて説明します。

 

 

 

 

 

試用期間を設ける企業の目的は?

試用期間とは、企業が人材を採用する際に「従業員としての能力や適性が企業が求める基準に達しているかの評価および判断するための期間」のことを言います。採用側は書類審査と非常に限られた時間での面接のみで、応募者の採用・不採用を決めなければなりません。

 

しかし、その人が業務面、勤怠面、人間関係などにおいて問題ないかどうかは、一定期間を経なければ判断できないのが実情でしょう。同時に、採用された側も入社した企業が自分にマッチしているかどうかは、しばらくその企業で業務に従事してみないと分からない部分があるでしょう。採用された側も入社した企業が自分に合うかどうかを見極めることができるのが「試用期間」で、企業側と従業員側双方にとってミスマッチを防ぐことができます

 

採用後に試用期間が発生する場合は、求人案内に「3ヶ月間の試用期間あり」などと書かれていますので、応募者は試用期間があるかどうかを事前に把握することができます。

 

求人案内に「試用期間」の記載がないことはある?

求人案内には「試用期間」の記載がなかったのに、実際入社してみて初めて試用期間があることを知るということはあり得ます。求人案内や面接でも「試用期間」についての明示がなかったとしても、法律違反にはならないです。

 

応募者としては、「試用期間があるのか?」気になるところです。(試用期間があるならば)「給与額はどうなるのか?」、「社会保険はどうなるのか?」、「残業代が出るのか」など気になるのは自然なことです。

 

 

 

 

試用期間について逆質問するときの注意点

試用期間について質問する時、聞き方やタイミングを誤ると面接官からの評価を下げてしまうことがあります。試用期間について質問する時に、どのような点に注意すればよいのか説明します。

 

質問するタイミングに注意する

複数回の面接があるならば一次面接の段階で、試用期間について逆質問するのは面接官に良い印象を与えませんので、あまりおすすめできません。試用期間など業務内容とは直接関係ないことは最終面接または内定後に聞くのがよいでしょう。しかし、一次面接であっても面接官の方から試用期間についての説明があった場合は、その流れで聞き方に注意しながら聞くのは問題ありません。

 

ストレートに聞かない

「試用期間はありますか?」とストレートに聞くのはぶしつけな印象を与え、評価を落とす可能性があります。「試用期間の規定について教えていただけますか?」と規定の方に視点を移すことで柔らかい印象を与えることができます。

 

「最後に質問はありますか?」と聞かれたら後の方で質問する

面接の終わりに面接官のほうから「最後に何か聞きたいことはありますか?」と聞かれることがよくあります。このようなとき、試用期間に関する質問は、業務に関する質問をした後に聞くのがよいでしょう。これは、残業、休日出勤、産休など業務と直接関係ないことを質問するときはすべて同じです。業務と直接関係ないことを最初に質問すると、「この人は業務よりも条件面の方が大切なのか?」と面接官からマイナスの印象を持たれる可能性があります

 

 

 

 

試用期間後は本採用になることを当然のこととして聞かない

「試用期間が終わったら当然、本採用ですよね?」など試用期間後は本採用になることを当然のような表現は避けたいところです。本採用するかどうかどうかの判断はあくまで企業側にあります。企業が「本採用するにはもう少し延長して評価する必要がある」と考えれば、試用期間が延長する可能性もあります。

 

試用期間についての逆質問の良い例

試用期間についての逆質問の良い例を紹介します。

 

求人案内に試用期間についての記載がありましたが、御社での試用期間中の規定についてお聞かせいただけますでしょうか?

 

「試用期間中の給料はどうなりますか?」や「試用期間中の社会保険はどなりますか?」など自分自身の質問ではなく、「規定がどうなっているのか?」と社内規定に視点を向けることで、柔らかいトーンに変えることができます

 

試用期間に関する悪い逆質問例

試用期間についての逆質問の悪い例を紹介します。

 

求人案内では試用期間は「3ヵ月」と書かれていますが、試用期間後は、正社員として採用していただけるという理解でよろしいですね?

 

試用期間は採用側の判断により延長されることもあります。最悪の場合、解雇ということもあり得ます。試用期間が終わったら誰でも本採用というわけにはいきません。上記の質問例文では試用期間が終了すると本採用されるのが当然のように質問しています。このような聞き方は面接官からの評価を下げる可能性があります

 

 

 

 

試用期間についての逆質問のまとめ

  • 「試用期間」を設けることで、企業側と従業員側双方にとってミスマッチを防ぐことができる。
  • 求人案内や面接でも「試用期間」についての明示がない場合があるが、法律違反にはならない。
  • 試用期間など条件についての質問は面接の早い段階で質問しない方がよい。
  • 「試用期間はありますか?」とストレートに聞くのは評価を落とす可能性がある。
  • 試用期間の社内規定について尋ねるなど、婉曲な表現にすることで柔らかい印象になる。

 

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