転職面接の質問「自己紹介をしてください」の回答方法と回答例

転職面接の質問「自己紹介をしてください」はどう回答する?

転職面接の冒頭で自己紹介を求められることがあります。自己紹介では、初対面の面接官に対して自分の人物像を知ってもらうためだけではなく、経歴も含めていかに応募したポジションに自分がふさわしい人物なのかを伝えることが重要です
「自己紹介をしてください」を言われたときの面接官の意図、答え方などについて説明します。

 

転職面接で自己紹介するよう言われたときは、応募先で活かすことができる「強み」を意識して話します。

 

 

なぜ面接で自己紹介が求められるのか?

面接官は自己紹介を聞くことで、応募者の第一印象、コミュニケーション力、表情や話し方から自社でやっていける人物なのか、これまでの経験が自社で活かせるのかなどを判断しようとしす。応募者の経歴は履歴書や職務経歴書を見ればわかりますが、、コミュニケーション力や話し方などは書面からは分かりません。面接の自己紹介において、面接官は書面では分からない応募者の人物面を「自己紹介」させることでつかもうとします
業務面では、過去の経験やスキルを応募先企業でどのようにして活かそうとしているのかを伝えることで面接官もイメージを持ちやすくなります。

 

 

 

 

「自己紹介をしてください」の具体的な意図とは?

面接で「自己紹介をしてください」という言葉には、具体的にどのような意図があるのか考えてみましょう。以下の意図が考えられます。

 

  1. 応募者の緊張をほぐし、話しやすい状態に持っていくため
  2. 応募者の人柄を知るため
  3. 自分自身のことを簡潔に要点を押さえて説明できるか?
  4. 応募者の履歴・経歴に相違がないか?

 

 

それぞれの意図について以下に説明します。

1. 「応募者の緊張をほぐし、話しやすい状態に持っていくため」について

面接の自己紹介はたいていの場合、面接の冒頭で求められます。面接では通常は応募者は緊張しがちになりますが、「自己紹介」という話しやすい内容で、応募者の緊張をほぐし普段の状態に近づけ、面接をスムーズに進めようとする意図があります

 

2. 「応募者の人柄を知るため」について

小声で伏し目がちに話すと自信が無い人にうつり、早口で話すと相手に伝わりにくくなります。言葉遣いを間違えると社会人としてのマナーを疑われてしまいます。しかし、聞き取りやすい声の大きさ・スピードで話し、きちんとした言葉遣いで話すことができると好印象を持たれます。これから一緒に働く人材として適切な人柄なのかを見られます。

 

 

 

 

3. 「自分自身のことを簡潔に要点を押さえて説明できるか?」について

ビジネスの場では、社内および社外問わず何かとコミュニケーションが必要とされます。そのため、伝えるべきポイントをいかに簡潔、かつ的確に話すことができるのかが要求されます。必要のない余計な情報をダラダラと話していては話の本質が伝わらず、面接官に「要点をまとめて伝えることができない人」と判断されてしまいます。面接の自己紹介では伝えるべきことを要約して簡潔に話すことができるのかが見られます。

 

4. 「応募者の履歴・経歴に相違がないか?」について

面接官は応募者の書類を読めば、応募者の履歴や職務経歴が分かりますが、あえて応募者に話させることで履歴書や職務経歴書と相違がないか確認しようとします

 

面接の自己紹介で伝えるべき項目

次に、面接で自己紹介を求められたとき、どのような内容を話せば良いのかを説明します。
自己紹介を求められて慌てないように、伝えるべき必要な内容をあらかじめ準備しておきましょう。

 

面接の自己紹介では以下の事柄を伝えます。

  • 氏名
  • 現職(前職)について
  • 現職(前職)を辞めて転職しようとした理由
  • 簡単な志望動機

 

氏名

氏名は自己紹介で最初に伝える項目です。フルネームで伝えます。面接官は応募者の氏名は聞くまでもなく履歴書を見れば分かります。しかし、「自分とは何者か?」を伝えるため改めて応募者の口から伝えます。

 

 

 

 

現職(前職)について

現在勤務している(または前職)企業の社名、所属部署、仕事内容について話します。自己紹介ですので、長くなりすぎないように簡潔に話します。
仕事内容については、できるかぎり応募先企業の仕事で活かすことができる内容を優先して話すとよいでしょう。成果や実績などアピールできる点も伝えるとアピールになります。

 

現職(前職)を辞めて転職しようとした理由

現職(前職)からなぜ転職しようという考えに至ったのかを簡潔に話します。現職(前職)では実現できないことがあったり、何か新しいことに挑戦したりしたいからから転職するわけです。転職理由については面接の中で必ず聞かれることなので、詳細な転職理由はその時に回答すればよいでしょう。自己紹介のときは簡潔に話します。

 

簡単な志望動機

応募先企業を志望した理由を簡単に話します。志望動機は転職において非常に重要な要素になります。したがって、面接の中で必ず聞かれることなので、詳細な志望動機はその時に回答すればよいでしょう。自己紹介のときは簡潔に話します。

 

「自己紹介をしてください」と言われたときの適切な答え方

面接で自己紹介をするように言われたとき、どのように答えればよいのかについて説明します。
自己紹介で要する時間は1分程度を想定します。また、自己紹介は面接の冒頭で行われるため、わずか1分間で簡潔かつ的確に自分を表現しなければなりません。

 

簡潔にまとめて要点を押さえて話す

面接における自己紹介では話す長さは約1分を目安にします。文字数に置き換えると、約250〜300文字になります。
何を伝えたいのかわからないようなダラダラとした話し方をするのではなく、要点を押さえて簡潔に話します
自己紹介では「氏名」のほかに「現職(前職)の仕事内容」、「転職理由」、「志望動機」なども含めて話しますが、自己紹介は自己PRとは異なります。その違い理解した上で自己紹介では要点のみを話します。

 

 

 

 

応募先企業で発揮できる内容を意識して話す

自己紹介を単なる自己紹介で済ませないために、あらかじめ応募先のホームページや採用情報から業務内容を調べて、応募先で発揮することのできる経験やスキルをアピールするように話します。
現職(前職)の仕事内容を話すときは、応募先企業で役立てることのできるスキルや経験を話します。自己紹介を、自分をアピールできる絶好の機会ととらえ、採用へつながるように積極的で前向きな内容で回答しましょう。

 

自己紹介するときに注意すべきこととは?

自己紹介は面接の冒頭で求められます。自己紹介が上手くできるかどうかが、その後の面接の流れが決まるといっても過言ではありません。自己紹介で上手く話すことができれば良い流れをつくることができます。自己紹介をするときに、どのようなことに注意すればよいのかについて説明します。

 

第一印象を良くする

面接において第一印象は非常に重要な要素です。人の第一印象は5秒で決まると言われています。第一印象を良くすることで、自己紹介のあとに話す内容にも耳を傾けてもらいやすくすることが期待できます。それだけに第一印象によって、その後の面接をうまく進めていけるかどうかが左右されるといってもよいでしょう。面接官に、第一印象で良い印象を持たれればその他の部分も良く見られますが、逆に悪い印象を持たれるとその他の部分も悪く見られます(ハロー効果)。
次に、第一印象を良くするためのポイントについて説明します。

 

身だしなみ

身だしなみでは「清潔感」を意識します。スーツ、ジャケット、シャツ、パンツなどにシワがないか、靴やカバンに汚れや傷がないか、ネクタイが曲がってないかなどを客観的に確認しておきます。

 

顔の表情

顔の表情は明るい表情を保つことを意識します。口角を上げることで表情を明るく見せることができます。面接は特に最初に緊張しがちになりますが、笑顔にすることで緊張を和らげ、気持ちを落ち着かせる効果がありますので、自然な笑顔に変わっていきます。笑顔は面接官に対しても好印象を与えることができます。

 

 

 

 

目線

話すときも、面接官の話を聞くときも、面接官の目をまっすぐに見ることです。目線が定まらずキョロキョロと動いていたり、伏し目がちだったりすると、「自信がない人」、「落ち着きがない人」と思われてしまいます。ただし、面接官を凝視すると、面接官に圧迫感を与えてしまいます。面接官と目を合わせつつ、適度に目線を外すことも必要です

 

姿勢

良い姿勢はポジティブな印象を与えることができます。それゆえ、姿勢は第一印象を良くするために重要な要素となります。逆に、話す内容が良くても姿勢が悪いだけでマイナスの評価を受けてしまいます。入室、着席、話をしている間、話を聞いている間、退席、退室のすべてにおいて姿勢を見られています。背筋を伸ばし、顎を少し引きます。椅子に座るときは浅すぎず、深すぎない位置に座ります。背中が丸まっていたり、体がゆらゆら動いたりするとマイナスの印象を与えてしまいます。

 

 

 

自己紹介の回答例

山田一郎と申します。前職では、家電量販店でスマートフォンやタブレットなど各種モバイル端末の販売を担当しておりました。販売のみならず、インターネット接続のお客様への提案やキャンペーンの企画なども積極的に行い、前年対比で130%の売り上げアップを実現できました。前職で得たノウハウやスキルを御社の店舗運営業務で発揮して、売り上げに貢献していきたいと思い応募させていただきました。

 

自己紹介の回答方法のまとめ

  • 1分程度に要点を押さえて話す。
  • 応募先企業の職務内容に関係することを話す(趣味や特技など仕事に関係のないことをダラダラと話さない)。
  • 面接官は応募者の第一印象、コミュニケーション能力、話し方、話している時の表情などもチェックする。

 

自己紹介に関連する他の質問

応募先企業で発揮できる「強み」を伝えるという点で、以下の質問も参考にしてください。

 

 

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