転職面接での質問「人間関係に問題ありませんでしたか?」の答え方
職場の人間関係が原因で転職するケースは多いと聞きます。
人間関係で問題がなかったかを聞く質問の真意は、人間関係が原因で転職しようとしていないかを知るためです。
だからこそ、「人間関係は悪かった」と回答すると採用は見送られてしまいます。
転職面接で、前職の人間関係について質問されたときの面接官の意図、回答のコツを回答例を挙げて説明します。
職場の人間関係についての質問の意図を知る
前職の人間関係についての質問に対しては、以下の面接官の意図を読み取り回答します。
- 人間関係が転職理由になっていないか?
- 良好な人間関係を築けるか?
- 前職で自分と合わない人間がいたならば、柔軟に対応できるか?
職場の人間関係についての質問に対する回答のヒント
人間関係が原因で退職したとは絶対に答えない
人間関係が原因で退職したと絶対に回答しないことです。人間関係で前職を辞めた人は、また同じ理由で転職していくかもしれないと面接官は考えます。
合わない人とでも柔軟に対応できると回答する
前職で、そりの合わない人間がいたならば、どのように合わせたか、合わせる努力をしたのかを回答します。合わない人とでも柔軟に対応できることをアピールするします。
問題ない場合でもその理由も回答する
問題がない場合でも、単に「問題ありません。」とだけ回答するのではなく、どうやってうまく対処してきたのか、合わない人との対処方法などを添えて回答します。
職場の人間関係についての質問の良い回答例1
過去の職場での同じ部署で少し気の合わない人がいましたが、合わないことを意識しすぎると、それが相手にも伝わり、かえって関係が悪くなることに気づきました。以来、自分の視点を変え、相手の良いところを探す努力をした結果、お互い打ち解けるようになり、良い関係を築くことができました。
上の回答例のように、単に「はい」か「いいえ」を回答するだけではなく、気に合わなかった人とも、うまくやっていく努力をし、結果として良好な人間関係を築けたプロセスまで回答すると本人の前向きな姿勢が伝わり、面接官に対して大いにアピールすることができます。
職場の人間関係についての質問の良い回答例2
全く問題ありませんでした。どの職場にも、さまざまなタイプの人がいます。その違いをお互い尊重しあうことが大切だと思います。私はそれを常に意識して行動してきた結果、職場の人たちからも信頼を得ることができ、うまくやってきました。
上の回答例のように、単に「全く問題ありませんでした。」だけではなく、どうやって人間関係で問題なくやってきたのか、具体例や自分の考えも一緒に回答します。
職場の人間関係についての質問の悪い回答例
ある同僚との関係があまりよくありませんでした。その同僚との関係で、日常的にストレスを感じていました。このたび転職を決意したのは、気持ちよく働ける職場で働きたかったからです。
上の回答例では、人間関係が転職理由になっていること、良好な人間関係を築けなかったことが述べられています。理由は何であれ、「また同じような理由で転職するのでは?」と面接官は不安に思うものです。
面接官がこの質問をする理由は、人間関係を理由に転職していないか、さまざまなタイプの人に柔軟な対応をでき、良好な人間関係が築けるかどうかです。その面接官の意図に沿った回答にする必要があります。
職場の人間関係についての回答方法のまとめ
- 人間関係が原因で転職活動してるとは決して回答しない。
- 合わない人とも柔軟にしてやっていけることを回答する。
- 前職で合わない人がいた場合、どのように合わせていったのか、合わせる努力を行ったのかを伝える。
- 人間関係にまったく問題がなかった場合でも、どうしてそのようにできたのか、根拠や具体例を添えて回答する。