転職面接の質問「継続して励んでることはありますか?」の回答方法と回答例

転職面接の質問「継続して励んでることはありますか?」はどう回答する?

継続する力があるということは、仕事の面でも色々な意味でプラスに働き、企業からは良い評価を受けます。面接で、継続して励んでいることについて質問されたときの面接官の意図、効果的な回答方法を回答例を挙げて説明します。

 

 

 

 

 

なぜ「継続していることはありますか?」と聞くのか?

何事でも結果を出すためには「継続力」という要素が重要になってきます。この「継続力」は仕事においても結果を出すためには必要な要素になります。継続力があれば、「すぐに諦めずに物事にじっくり取り組む」、「困難にぶつかっても粘り強く立ち向かう」、「計画性を持って物事を進める」などを面接官は応募者に対して期待を持つかもしれません。そのために面接で「何か継続していることはありますか?」と聞かれます。継続力があるかどうかで応募者の特性もわかります。継続していることがあるかどうかを聞くことで応募者がどのような特性を持っているのかを知ろうとしています

 

「継続していることはありますか?」の質問の具体的な意図とは?

面接で「継続していることはありますか?」と聞かれたとき、具体的にどのような意図があるのかを説明します。

 

  1. 継続する力があるのかどうか?
  2. 物事にじっくり取り組めるかどうか?
  3. 困難に直面しても粘り強く乗り越えることができるか?
  4. 自主的に行動や取り組みができる人物か?

 

 

 

 

1.「継続力があるのかどうか?」について

仕事で結果を出していくには継続力は重要な要素の一つです。結果というのは一朝一夕で出るものではありません。すばらしい業績を築いていくには、簡単に諦めずに継続して取り組む力が必要になります。どんなことでも継続しているものがあるということは仕事においても結果を出してくれるのではないかという期待を持ってもらうことができます。

 

2.「物事にじっくり取り組めるかどうか?」について

継続するには、やり始めたことをすぐに投げ出さずに、根気良くじっくり取り組む姿勢が必要になります。飽きっぽかったり、すぐに投げ出したりしては、何も良い結果が生まれません。仕事も同じで、継続してじっくりと取り組んで初めて良い結果が生まれます。仕事に対してもじっくり取り組んでくれる人なのかどうかが見られます

 

3.「困難に直面しても粘り強く乗り越えることができるか?」について

何か物事を始めると、何ならの障害物が立ちはだかり、うまく前に進めない場面に出くわすこともあります。継続するということは簡単なようで実は難しいことでもあります。同じように、仕事をしていても困難に直面して業務が思うように進まなくなることはよくあることです。そのような時に、諦めずに粘り強く乗り越えることができるのかどうかが重要になります

 

4.「自主的に行動や取り組みができる人物か?」について

継続していくためには、自分の意思や判断に基づいて自発的に動く必要があります。自発的に動ける人は、仕事へのモチベーションが高く、目標達成のために粘り強く取り組むことが期待されます。そのような人は周りに相乗効果を与えて、職場にプラスの効果をもたらしてくれるかもしれません。

 

 

 

 

継続していることを答える時のポイント

継続していることを答える時のポイントを説明します。

 

継続しているモチベーションを伝える

継続していることの他に継続しているモチベーション(理由、目的など)を付け加えます。例えば、毎日ランニングを継続している場合、単に「毎朝、出勤前のランニングを継続しています」で回答が終わっていてはアピール度が低いです。続けて、例えばマラソン大会に出場して上位入賞や強い体を作ることをモチベーションにしてがんばっていることを回答に含めるだけでも、面接官からの印象が大きく変わってきます。

 

継続していることから学んだことを伝える

面接官は、応募者が継続していることを雑談レベルで聞いているわけではありません。継続することでどのようなことを学んだのかに関心を持ちます。例えば、登山を継続してやっていた場合、「困難なことに挑戦する楽しみを学んだ」など、どんなことにも「学び」はあるはずです。その「学び」をアピールすることで面接官からの評価を上げていきたいところです。

 

応募先企業の仕事内容に関連付ける

仕事に直接関連する内容がベストですが、そうではない場合でも何かしら仕事に関連付けて回答することで業務面での活躍を期待させることができます。応募先企業がチームワークを大切にする企業の場合、応募者が少年野球チームの監督を務めているならば「5年間、野球チームの監督を務めています。身につけた統率力で将来的には部署をまとめていきたいです。」など、応募先企業が求めていることに関連付けることで自己PRにもなり、面接官からの評価を上げることができます

 

 

 

継続していることが見つからないときはどうすればよいのか?

面接で「継続していることはありますか?」と聞かれて難しく捉えてしまうと、返答に困ったりうまく答えられなかったりしてしまいます。「継続していること」とは、勉強、習い事、趣味である必要はありません面接官は「何もありません。」という回答は期待していません。継続していることが見つからない場合、どのように回答すれば良いのかを説明します。

 

継続していることを日常生活の中から見つける

日常生活の中でルーティンになっていることも継続していることとして回答できます。
いくつかの例を以下に挙げます。

 

毎週末に部屋掃除している場合

毎週末に部屋掃除をすることで、必要なものと不要なものを見分ける決断力を身につけ、整理整頓により無駄な出費を減らすことができるようになったことなどをアピールできます。業務においては、迅速で的確な判断力や決断力、経費節減、業務効率化などが期待されるでしょう。

 

ペットを飼っている場合

ペットを飼っていて毎日散歩を欠かせないならば、毎日散歩をすることで心身がリフレッシュした状態で仕事に臨めるということをアピールすることできます。業務においては、集中力や機敏性などが期待されるでしょう。

 

日常的に料理をしている場合

日常的に料理をしている場合、レシピに無いような料理を考案する発想力や手際よく料理する段取り力などをアピールできます。業務においてjは、斬新なアイデア力、効率の良さ、処理能力などが期待されるでしょう。

 

 

 

 

継続していることを日頃の行動から見つける

日頃の行動からも継続していることを見つけることができます。例えば、「メールなどを受け取ったら必ずすぐに返信するようにしている」ということも継続の一種と言えます。ビジネスの場ではすばやい行動が要求されますので、アピールポイントになります。自分自身が意識的に行なっている習慣的な行動がないか探してみると、案外「継続していること」を見つけることができるでしょう。

 

「継続して励んでいることはありますか?」の質問の良い回答例

「継続して励んでいることはありますか?」と面接官から質問されたとき、どのような回答をすれば良い評価を得ることができるのかについて、良い回答例をいくつか紹介します。

 

良い回答例1

地元のサッカーチームに8年間所属し、ここ3年間キャプテンを務めています。キャプテンとしての統率力は、チームワークを大切にする御社の営業で役立てることができると思っております。

上の回答例のように、単に「3年間キャプテンを務めています」と回答するよりも、「チームワークを大切にする御社の営業で役立てる」とアピールすることで「うちの営業部をまとめてくれるのではないか」と面接官に期待感を持ってもらえることができます。継続していることが仕事に関連のないことであっても、応募先の仕事内容に結び付けることで高い評価を得ることができるでしょう

 

 

 

 

良い回答例2

学生の頃から毎日読書しています。社会人になってから仕事が忙しいときは1日30分ほどしか読書の時間を取れませんが、そのお陰で(1)わずかな時間を有効に使おうとするため集中力が強化されました。御社の業務では高い集中力が必要になりますので、(2)培った集中力を◯◯業務でぜひ活かしていきたいと思います

上の回答例では、(1)で読書を継続することで集中力を身につけることができたことがアピール点になっています。(2)でその集中力を業務に活かしていこうとする前向きな姿勢が伝わります。

 

良い回答例3

社会人になってから運動不足を解消するために登山を始め、ほぼ毎週末に登山に出かけていて、もう5年継続しています。難易度の高い山は危険も多く、困難が立ちはだかることも多いのですが、(1)苦労して登った山こそ達成感があり、自分の成長を感じることができます。また(2)リスクマネジメントも身につけることができました。登山で学んだことを御社に活かして(3)何事にも果敢に挑戦していきたいと考えています。

上の回答例では、(1)で目標達成のための自己啓発力をアピールできます。(2)では登山で身に付けたリスクマネジメントは業務面での活用をアピールできます。(3)では業務に結びつけてチャレンジ精神をアピールしています。

 

 

 

 

「継続して励んでいることはありますか?」の質問の悪い回答例

「継続して励んでいることはありますか?」と面接官から質問されたとき、どのような回答をしてしまうと評価を下げてしまうのかについて、悪い回答例をいくつか紹介します。

 

悪い回答例1

仕事後のトレーニングジム通いを3年間継続しています。

上の回答例の場合、単に3年間トレーニングジム通いをしているという事実の報告で終わっています。「継続していることを答える時のポイント」で書かれているように、どのようなことをモチベーションにして励んでいるのか、何を学んだのかを語り、それが応募先企業の業務でどのように活かせるのかまでを回答に含めると面接官からの評価が大幅にアップします
例えば、トレーニングジム通いで自分が理想とする体型に仕上げることができたならば、「明確な目標を持ち、計画的に進めることで、困難な目標でさえも達成することができることを学びました。この経験を御社の業務でも活かしていきたい。」など回答すれば面接官からの高い評価が期待できます。

 

悪い回答例2

毎日1時間読書をしています。好きなジャンルはノンフィクションです。

上の回答例の場合、趣味の話になってしまっています。「「継続していることはありますか?」の質問の具体的な意図とは?」を参考にして、面接官はなぜ「継続していることはありますか?」と聞くのかを考えて、面接官が求めていることに沿って回答することが大切です。

 

 

 

 

悪い回答例3

特にございません。

「何もありません。」という回答は面接官は求めていません。「継続していること」とは、ひたむきに努力して続けていることや何か高尚なことでなければならないと難しく考える必要はありません。
例えば、毎週末部屋の掃除をやっているならば、それも継続していることです。「掃除をこまめにすることで、物を探す無駄な時間が減り、時間を有効に使えるようになります。」と職場に置き換えてアピールできます。「継続していることが見つからないときはどうすればよいのか?」を参考にして、どんな些細なことでも「継続していること」を見つけてみましょう。

 

「継続していることはありますか?」の質問の回答方法のまとめ

  • この質問の意図には、継続力があるのか、物事にじっくり取り組めるのか、困難に直面しても粘り強く乗り越えることができるか、自主的に行動や取り組みができる人物かを見ようとしている。
  • 継続していることを答える時のポイントは、継続しているモチベーション、継続していることから学んだことを伝え、応募先企業の仕事内容に関連付けて回答することである。
  • 継続していることが見つからなければ、日常生活の中や日頃の行動から継続していることを見つける。

 

 

 

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