応募先企業に複数の支店がある場合、転勤の可能性があるのかどうか、もし転勤があるならばどのくらいの頻度であるのかどうか気になることでしょう。ただし、業務内容とは直接関係のない条件や待遇に関する質問をすることは面接官からの評価を下げてしまう可能性があります。聞き方に気をつけた上で、転職面接で転勤について逆質問するときの注意点や質問例を紹介します。
転勤について逆質問するときの注意点
転勤について逆質問する時、聞き方やタイミングに注意しなければなりません。聞き方やタイミングを間違えると、「転勤を嫌がっているのでは?」や「仕事よりも転勤のことの方が大事なのかな?」と思われてしまう可能性があるからです。
転勤について質問するとき、どのような点に注意すればよいのかを説明します。
転勤は可能であることを前提に逆質問する
原則として、転勤には問題なく対応できることを示した上で質問します。いきなり「転勤はありますか?」と質問すると、とらえ方によっては転勤に対して後ろ向きな印象を与えかねません。
「さまざまな経験を積み、仕事のスキルを高めていくために転勤は必要なことだと思いますが・・・」などのように前向きな前置きをすることで、転勤が可能であること先に伝えた上で、転勤の有無を質問します。
現在の従業員の状況を確認する
自分が将来的に転勤があるのかどうかを聞くのではなく、「他支店へ転勤された方はいますか?」など現在の従業員はどうなのかを「確認する」ような少し遠回しな聞き方をすることで、柔らかい印象を与えることができます。
面接の初めのタイミングで聞かない
複数回の面接があるならば一次面接の段階で、転勤について逆質問するのは面接官に良い印象を与えません。転勤の有無は業務内容とは直接関係ないため、最終面接か内定後で聞くのがよいでしょう。しかし、一次面接であっても面接官の方から転勤について話が出たときは、その流れで聞き方に注意しながら聞くのは問題ありません。
面接が終了する時に「最後に質問はありますか?」などと必ず聞かれます。そのタイミングで転勤について聞くのは問題ありませんが、最初の質問が転勤のことにならないようにしなければなりません。最初は業務に関わることを質問した上で最後質問するのが無難です。転勤についての質問に限らず、業務内容に直接関わらない条件や労働環境に関係する質問は最後にするのが無難です。
転勤についての逆質問の良い例
転勤について逆質問するときの良い例を以下に紹介します。
良い例1
いろいろな経験を積んだり、スキルアップのためにも他の支店で働くことが大切なことだと考えていますが、転勤はどのくらいの頻度でありますか?
良い例2
御社は全国に支店が6つあり、求人案内に「転勤の可能性あり」と書かれていましたが、転勤の頻度や転勤先地域について、現状の社員の方々の状況をお聞かせいただけますでしょうか?
転勤についての逆質問の悪い例
転勤について逆質問するときの悪い例を以下に紹介します。
悪い例1
悪い例2
転勤についての聞き方に関してのまとめ
- いきなり「転勤はありますか?」と質問するのではなく、転勤に対して積極的な姿勢が伝わる前置きをする。
- 現在の従業員の転勤状況を確認する体で聞くことで、少し遠回しで柔らかい表現になる。
- 転勤について質問するのはできれば最終面接か内定後が良いが、面接官から話が出たときはその流れで質問して問題ない。